ボケ(認知症)予防 ピアノ

現在このブログを書いている私自身が既に60歳を超えている年齢となっています。既に他界した私の両親も晩年は認知的症状があり、日常生活に支障が出ていましたので、サポートがいる状況でした。70代位までは元気でしたが、80歳を超えるとその症状がはっきりしてきたようにも思います。そういう両親を見てきていますから、そろそろそういった状況にならぬよう、体の面(運動能力)だけではなく、様々な面において老化防止に努めたいと日々思っています。

そんな中よく「認知症予防(ボケ防止)にピアノを弾くのが良い。」と言うのはよく聞くことです。

シニア世代の方だけではなく、幼児期からピアノを習う事は、頭の働きを良くする上でとても大切だと言う事が既に科学的にも証明されているようですね。「東大生の多くは、幼少期にピアノを習っていた!」と言うような記事を目にすることもあります。

実際にピアノを弾くと言う事は、

①指先を細かく動かす。

②集中して物事に取り組む。

③楽譜に書いてある音やリズムを論理的に学ぶ。

④音楽自体にイマジネーションを深める力があり、精神的に高揚感を得たりすることができる。

⑤練習する習慣を待つことによって生活のリズムを得ることができる。

など、その他にも上記以外にいろいろな効果があると考えられます。

①指先を細かく動かす。と言うと、なんだか難易度の高い曲を演奏するようにイメージされるかもしれませんが、例えば右手だけでメロディーを鍵盤を一つ一つ抑えながら奏でるということでも非日常的な動作であり、またすべての指を使いますので、とても脳の活性化には役立つと思います。例えば赤ちゃんは生まれて何ヶ月位の頃までは手の動きとしてはグーパーグーパー位しかありません。それがだんだん成長するに従って指を使った動作や作業ができるようになります。そう考えると、本の指を1本1本動かすと言う事はかなり高度な脳の作業なのではないかと思います。ですから右手だけで簡単なメロディーを弾くと言う事でも大変な刺激になっていると考えられます。少し慣れてくると左手で鍵盤を抑えてハーモニーを加えていくと、音楽的な広がりを感じられ、ちょうど白黒の画像がカラーになったような感動を覚えます。そうすると、それだけでもとても気分の高揚感を感じられると思います。さらに上達されると、リズムなども加えていかれると、指の動作、手の動作としては、複雑になりますがかなりの刺激になり、また演奏すること自体がとても楽しくなることと思います。

②集中して物事に取り組む。と言う事ですが、もちろん本を読んだり、文章書いたり、その他いろんな趣味や家事的な作業など集中して物事に取り組む事は、日常いろいろな場面であることと思います。しかし、演奏においての集中すると言うのは、それよりももっと高い集中力を要求されるのではないかと思います。同じ芸術として絵を描いたり、あるいは作曲をしたりと言う非常に近い分野がありますが、これらはその物事をしながら、時折、好きなタイミングで休憩したり、作業の店舗を自分なりに気分によって変えたりもすることができます。しかし音楽の演奏と言うのは時間的な流れがあるため、自分の好きなように音を伸ばしたり、勝手に早く演奏したりすると今演奏している曲は別の曲ものになってしまったりします。つまり、一定の時間的制約を受けながら、その中で物事を処理していかなくてはならないのです。その場合、一定の時間、つまりテンポと言うものを設定した上で演奏していかなくてはならないことになります。練習においても音楽を作り上げていく作業になりますので、もちろん最初はゆっくりと自分でできる店舗を設定しますが、それでもやはり集中してやらないと「何の曲演奏してるのかわかんないね…。」なんて言うことになってしまいます。もちろん練習の仕方としては、最初は細かく分けたごく短いフレーズをゆっくり練習していき、それができれば、次はゆっくりつなげるテンポでフレーズとフレーズをつなぎ合わせて、少し長い段落を作っていくと言う手順を繰り返していきます。しかし、流れを作っていこうとすると集中してテンポをキープしていく必要がありますので、結果的に集中力がとても高まり、脳の活性化を大きく促すことになると思います。

③楽譜に書いている音やリズムを学ぶ。これは言葉を学ぶことと非常に似ていると思います。日本語で言えばひらがなカタカナ漢字の学習にあたるかと思います。それらを理解することによって書かれていることを元から自分自身で読み解き、その内容を理解することになります。さらには、記号としての楽譜の論理性を理解することによりその楽曲の特徴を掴んだり、全体を見回したときに、どのような構成になっているのか、またその中から練習をどのように計画的に進めるのが良いのかなどいろいろなことが読み解けます。さらには後の内容になりますが、イマジネーションを高めることにも非常に役立つことになります。ある意味、非常に狭い意味での勉強のようになりますが、楽譜を読む力をつけると言うのはいろいろな意味でとても大切ですし、やはり脳の活性化をさらに高めると言う面からも大切なことかと思います。

④音楽を通してイマジネーションを深める。これはとても大切なことで、お子さんの演奏であろうが、大人の方の演奏であろうが、やはりその戦争がイマジネーションを持って演奏されているかどうかと言う事は大変大切なことだと思います。

例えば、Aのお子さんは間違えずに演奏することのみ評価されてきた。Bのお子さんは多少の間違いはあっても演奏している曲に対して、イメージを持ち、それを表現できる演奏目標としてきた。またそれを評価されたAのお子さんとBのお子さんがどちらも同じようにピアノのレッスンに来ていても、長く続けようとするあるいはレッスンを止めてしまっても、自分で日常的にピアノを弾いてみたりする子になります。つまり、演奏することがイマジネーションを高め、気持ちの高揚感を持つことにつながり、自発的にそれを求めるようになっていくのだと思います。それは何も難易度の高い曲、あるいは非常に芸術性の高い曲ではなくても実現することができます。極々シンプルな「子守唄」のような楽曲であっても、お母さんに抱っこされて、ゆらゆらされながら、歌ってもらうようなイメージで、演奏すれば、もうそれは既に芸術的に素晴らしい演奏になっていて、とても素晴らしい精神的な高揚感が得られることと思います。

⑤毎日の習慣化。これはとても大切なことですね。ピアノの練習はおうちの外がどんな天候であろうとも関係なくすることができます。もちろん毎日義務的にしなくてはならないと言うわけではありません。1週間のうち月水金だけ練習すると言うのでも良いと思います。それを繰り返していると次第次第に上達してきてより演奏が楽しくなると同時に、毎日の運動が体力づくりに、あるいは体力や運動能力の低下を少しでもゆっくりにし、あるいは体力を増進していく。運動能力を増進していくようにボケ(認知症)防止に大変役立つことと思います。

決して高価なピアノを買ったりする必要はあるわけではありません。10,000円もしないようなキーボードがあれば充分楽しめますし、状況が許せば電子ピアノもとても良いと思います。そして発表会に参加されるのもぜひご検討ください。1つのお気に入りの曲をしっかりと仕上げて初めての時はもちろん余裕とまではいかないと思いますが、ステージの上で演奏し、最後まで受けたときには大きな達成感と充実感が得られることと思います。また指導してくださった先生も心から褒めてくださることと思います。

シニアの初心者の方はお問い合わせくださったり、体験にお見えになる事はとても嬉しいことで、心から大歓迎です。年齢に関係なく楽しみを見つけ、さらに充実できるよう励まれるお姿は見ていてもとても感銘を受けますし、そういった方々には心からサポートをしっかりさせていただきたいと思っています。

ぽこあぽこ音楽教室では通常の年40回のコース以外にも1月に2回のペースでゆったりと通っていただけるコースやお友達と一緒にレッスンを受けていただけるコースもご用意しています。ご自身に合ったレッスンベースをとっていただき、楽しいピアノライフを過ごしながら脳の活性化ができれば本当に素晴らしいことだと思います。

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